学童クラブ事業の委託先である社会福祉法人福音寮が運用しているサーバーが感染
説明によると2023年5月30日、委託先でサーバーのファイルにアクセスできない事態が発生。専門業者に調査を依頼したところ原因がランサムウェアによるもので、事業運営に使用するサーバー内のデータが暗号化されている事実が判明しました。なお、調査には時間を要する見通しで、公表時点で原因などは明らかになっていません。
杉並区は被害事業者に11か所の学童クラブや7か所の放課後等居場所事業の運営を委託していました。杉並区によると、事業者はリスク回避のため被害サーバーのデータをすべて削除しましたが、被害を受けた後の対応とのこと。公表時点で情報流出や流出情報の不正利用などは確認されていませんが、サーバー内には施設利用者の個人情報が格納されていたこともわかっており、情報流出の可能性は否定できない状況です。
杉並区委託先企業がランサム感染、学童クラブなど個人情報流出懸念
こちらもサーバ暗号化の攻撃を受けている模様。事業者が対象とのことで、杉並区としては状況の把握で精一杯なのかと推測されます。
杉並区からのプレスリリース
1 経過
5月30日午前8時50分頃、当該事業者の職員がサーバー内のファイルが開けない異変に気付き、専門業者に連絡を行い、状況の確認および対処を開始しました。その後、6月1日に本事案に関する連絡が区になされ、現在、感染経路や情報流出の有無などの調査を進めているところです。なお、今年度、両事業の利用登録をしている児童の保護者の皆様には、区のメール配信システムにより、本事案の内容をお伝えし、お詫びをいたしました。
2 現時点で明らかになっている点
委託事業者サーバーのランサムウェアによる被害について(5年6月7日)
- 被害にあったサーバーは区の委託事業の運営に当たって必要なデータを格納しているもので、データの中には利用者に関する個人情報を含むものもある。
- サーバー内の全てのデータが暗号化された。
- リスク回避の観点も踏まえ、サーバー内の暗号化されたデータは全て削除した。
- 現時点で被害にあったサーバーのデータの外部への流出は確認されていない。
外部への情報流出は確認されていないとのことですが、今後はもっと被害状況が明らかになってくるかもしれません。
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