約三日にわたる全銀システムの障害
連日報道にもありましたとおり、
全銀システムがダウンして振込ができないなどかなりの規模で各社に影響が出ていましたね。
現在復旧されているようですが、それも関係者の皆さんの努力の甲斐あってのものだと思います。
本当にお疲れ様でした。。。
運営も思わず心労察してこんなツイートも
今回はその全銀システムについての紹介をしつつ、
今回の障害発生の経緯など見ていきたいと思います。
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全銀システムとは
「全銀システム」とは、日本の金融機関が利用する電子決済システムで、正式には「全国銀行データ通信システム」あるいは英語で “Zengin System” と呼ばれています。
全銀システムは、銀行間での送金や振込、給与支払いなど、多くの電子的な資金移動を可能にしており、日本の金融取引の中心的な役割を果たしています。
主な特徴や役割は以下の通りです:
1. 銀行間送金
全銀システムを通じて、個人や企業が銀行間でお金を送金することができます。これには、一般的な振込、給与振込、社会保険料の支払いなどが含まれます。
2. クリアリングシステム
全銀システムは、銀行間での日々の取引(デビットとクレジット)を一括して処理し、決済を効率的に行うためのクリアリングシステムも提供しています。このシステムにより、銀行はお互いに資金を調整し、正確なバランスを保つことができます。
3. リアルタイムまたはバッチ処理
全銀システムは、リアルタイムでの送金処理や、一定時間ごとにまとめて処理するバッチ処理をサポートしています。これにより、送金の効率と精度が向上します。
4. セキュリティ
全銀システムは、金融取引におけるセキュリティを非常に重視しています。送金データの暗号化や認証プロセスを通じて、利用者の資金と情報を保護しています。
5. 規格・標準化
全銀システムでは、データフォーマットや通信プロトコルなどが標準化されています。これにより、異なる金融機関間でのデータ交換がスムーズに行えます。
6. システムの安定性と信頼性
全銀システムは、金融機関とその顧客にとって非常に重要なシステムであるため、高いレベルの安定性と信頼性が要求されます。停電やシステム障害が発生した場合でも、迅速な復旧とデータの保護が図られるような体制が整っています。
全銀システムは、日本の金融機関が行う多くの電子取引を支え、個人や企業の様々なニーズに対応しています。そのため、このシステムが円滑に動作することは、日本の金融市場と経済全体の安定にとって非常に重要です。
なるほど、これはわかりやすい!ありがとうGPTさん!
さて、システムの概要がわかってきたところで、今回の障害について調べていきたいと思います。
今回のシステム障害について
ここ結構重要ですね。全体的にダウンしていたわけではないと、もちろん大変な状況なのは間違いないですが。
全銀ネットのプレスリリースから時系列で見てみる
本日、全国銀行データ通信システムにおいてシステムの不具合が発生しており、一部銀行(三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫)において、他行宛の振込取引ができない状況でございます。
原因調査中であり、復旧目途は現時点で不明です。詳細が判明次第、改めてお知らせ申しあげます。
全国銀行データ通信システムの不具合について
本日、全国銀行データ通信システムにおいてシステムの不具合が発生しており、一部銀行(三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫)において、他行宛の振込取引ができない状況でございましたが、現在、バックアップ手段を用いて、振込取引の処理を実施しております。
原因調査中であり、詳細が判明次第、改めてお知らせ申しあげます。
なお、夜間の振込に対応する「モアタイムシステム」については、通常どおり稼動しておりますので、申し添えます。
皆様には多大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを 深くお詫び申しあげます
全国銀行データ通信システムの不具合について(その2)
昨日10月10日(火)、全国銀行データ通信システムの不具合により、一部銀行(三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫)において、他行宛の振込取引ができない事象が発生いたしました。
同システムについては、10月10日(火)から11日(水)の夜間に復旧に向けた対応を実施いたしましたが、10月11日(水)午前7時時点において、上記事象の解消の目途は立っておりません。
本日の通信開始時間(午前8時30分)以降も、昨日同様、上記銀行における他行宛の振込取引が通常よりも遅延する事象が発生することが考えられますので、予めご報告申しあげます。
なお、本件不具合の影響のない銀行間での振込取引は通常どおりご利用いただけます。
原因は引続き調査中であり、詳細が判明次第、改めてお知らせ申しあげます。
皆様には多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申しあげます。
全国銀行データ通信システムの不具合について(その3)
昨日10月10日(火)、全国銀行データ通信システムの不具合により、一部銀行(三菱UFJ銀行1、りそな銀行2、埼玉りそな銀行3、関西みらい銀行4、山口銀行5、北九州銀行6、三菱UFJ信託銀行7、日本カストディ銀行8、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行9、商工組合中央金庫10)において、他行宛の振込取引ができない事象が発生いたしました。
同システムについては、10月10日(火)から11日(水)の夜間に復旧に向けた対応を実施いたしましたが、10月11日(水)午前11時時点において、上記事象の解消の目途は立っておりません。
本日の通信開始時間(午前8時30分)以降も、昨日同様、バックアップ手段を用いて、振込取引の処理を鋭意実施しておりますが、上記銀行における他行宛の振込取引が通常よりも遅延する事象が発生することが考えられますので、予めご報告申しあげます。
なお、本件不具合の影響のない銀行間での振込取引は通常どおりご利用いただけます。お取引のある金融機関にお問い合わせください(脚注もご参照ください)。
不具合の原因は引続き調査中であり、詳細が判明次第、改めてお知らせ申しあげます。
皆様には多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申しあげます。
全国銀行データ通信システムの不具合について(その3)
10月10日(火)から11日(水)にかけて、全国銀行データ通信システムにおいて不具合が発生し、一部銀行(三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫)において、他行宛の振込取引ができない事象※が発生いたしました。
皆様には多大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。
同システムについては、10月12日(木)未明に復旧に向けた対応が完了し、本日のコアタイムシステムの通信開始時刻(午前8時30分)から、上記銀行における他行宛の振込取引を通常どおりご利用いただける見込みですので、ご報告申しあげます。
なお、コアタイムシステムの通信開始後、安定稼動を確認でき次第、改めてお知らせ申しあげます。
※ 昨日まで掲載していたJPモルガン・チェース銀行は、上記コアタイムシステムの取引において影響がなかったことを確認。
全国銀行データ通信システムの復旧見込みについて
10月10日(火)から11日(水)にかけて、全国銀行データ通信システムにおいて不具合が発生し、一部銀行(三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫)において、他行宛の振込取引ができない事象※が発生いたしました。
本日のコアタイムシステムの通信開始時刻(午前8時30分)から、他行宛の振込取引の稼動状況をモニタリングしておりますが、午前9時時点において問題なく稼動していることを確認しておりますので、ご報告申しあげます。
皆様には多大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。
なお、10月10日(火)および11日(水)に対応ができなかった振込取引の対応状況については、改めてお知らせ申しあげます。
※ 昨日まで掲載していたJPモルガン・チェース銀行は、上記コアタイムシステムの取引において影響がなかったことを確認。
全国銀行データ通信システムの復旧について
これを見るだけでも闘争の軌跡が伺えますね。。。お疲れ様でした。
まとめると、
- 原因についてははっきり公表されていない
- 影響があったのはすべての銀行ではない
- 今のところ通常通り運行されている
ということでとりあえずは一安心ですね。
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